16世紀の街そのまま残された美しい古都トレド。川と城壁に囲まれた街全体を見渡せる丘の上のパラドール(ホテル)に滞在しています。2013年はスペインのトレドで年を越します。今回のスペイン旅行は、バルセロナからスタートして、飛行機でマドリッドに移動し、そこからはレンタカーでマドリッドを南に下ったトレドに滞在して、「ドン・キホーテ」の舞台、カスティーリャ・ラ・マンチャ地方のトレド、クエンカを旅しています。日本は、もう少しで新年を迎えますね、スペインはまだお昼です。皆さまにとって、素敵な新年でありますように!
マドリッド、プラド美術館。エル・グレコ、ベラスケス、ゴヤのスペイン3大巨匠の作品など歴史的絵画や彫刻がずらり!ここで有名なのが、ベラスケスの絵画「ラス・メニーナス」。中央に立つ子どもの王女とその周りには女官たちがいて、宮廷画家てしてのベラスケス本人も絵筆を持って絵の中に登場する最高傑作なのですが、この名作をピカソが模写すると、この写真の絵のようになります。ピカソの「ラス・メニーナス」です。むちゃくちゃ変身しちゃってます。こちらの絵はバルセロナのピカソ美術館に連作であり、とっても楽しい模写が、これでもかってくらいに何枚も描かれています。マドリッドのプラド美術館の本家ベラスケスの本物の「ラス・メニーナス」と見くらべると、おもしろいんです。歴史の大作にこんなことできるピカソって、チャーミングで天才なわけですね!!
ピカソの絵画「ゲルニカ」を観に、マドリッドに来ました。戦争への怒りと生命の尊重を世界に伝えるために、戦争の悲惨さ愚かさを描いた素晴らしい作品です。観るものの心に突き刺さる、パワーみなぎる大作です。息子と一緒に観たくて。私達夫婦も15年ぶりの鑑賞となりました。やっぱり凄い作品です。
スペインには私達の大好きなものがたくさんあります。生ハム、オリーブ、ワイン、バルでのタパスやピンチョス料理、ガウディ、ミロ、ピカソ、そして中でもフラメンコ!!今回の旅でも初日の夜から毎晩タブラオにフラメンコを観にきています。情熱的なアンダルシアの魂の叫びに、なんだか私も血が騒いでしまうのです。踊り出したい気分です。この旋律・リズムがたまらなく好き!スペインが大好きで夫婦でスペインのあちこちを旅していたのは、息子が生まれる前の15年くらい前までのこと。その頃の旅の思い出がよみがえりながら、今回は息子も一緒に旅ができ、親としては、感無量なのですが、息子にとっては親の話しにうんざり気味のようです。
バルセロナには、建築家アントニ・ガウディによる建築が街の各所に残されています。海底洞窟を建築化した個人邸カサ・バトリョ、曲線を主調とする石切場のような実業家邸カサ・ミラ、バルセロナの街を見下ろす高台に作られた未来都市として環境への配慮が施された理想の街グエル公園など、ガウディの世界にどっぷりと浸かることができます。ガウディ建築、楽しいっ、おもしろいっ、愉快です!ちなみに以前来たときには、事前予約がなければ見学できなかった邸宅も今では、夜まで見学でき、ライトアップもされ、手際よく内部隅々まで見学できるようになってましたよ。
そして、ガウディ〜!きました〜!サグラダ・ファミリア聖堂〜!!感動しています!私達夫婦が以前に来たときから、もう20年近くも経っていたようです。この20年の大きさに驚いています。あれからガウディの設計図通り建設がぐんぐん進み、以前来た時には、東の生誕のファサード部分と西の受難のファサード部分があるくらいで、聖堂内部は石ころか転がる工事現場のような状態で何にもなくて、石ころを記念に拾ってきたくらいでしたが、今では、塔の数も増え、その塔にはエレベーターで上がれるようになってて、塔の上には、私には想像もしてなかったかわいらしいモザイクのオブジェが取り付けられ、何より驚いたのは聖堂内部が出来あがり、素晴らしい自然植物の彫刻が施された内装に窓のステンドグラスの鮮やかな光が差し込まれ、計算されつくした美しさにうっとりため息、涙です。まだまだ未完成の部分もたくさん残されていますが、12年後、ガウディが亡くなって100年目の年には完全できるよう急ピッチで作業をすすめているようです。20年前に初めて
サグラダ・ファミリアを見たときは、まだ作り続けられている未完成のその姿のたくましさやエネルギー、そしてそこに未来を感じ感動し、涙がでました。そして今回は、20年で変化を遂げ、その時に私には想像もできなかった偉大な建造物が姿を表し、そこにガウディの思いを受け継ぎ挑戦し続けている建築家・職人・技術者・芸術者たちの熱い思いと仕事があり、ガウディの建築を確実に未来に繋げていること、ガウディ建築の心を揺さぶる強烈な美しさに、感動し涙がでました。そして、歴史的建造物が作られているその制作過程を二度も観れ、今まさに歴史の中にいることを感じ、幸せでした。きっと次に来る時には、完全しているかもしれませんね。今日私達が見た、このサグラダ・ファミリアの光景は今日しか見ることのできない、2013年12月28日のサグラダ・ファミリアの姿です。一日一日歴史が作られていること、実感しました。
モンジュイックの丘の上にあるミロ美術館に来ています。バルセロナ生まれの画家ジョワン・ミロの作品をたっぷり鑑賞できる美術館。前回バルセロナに来たときには、寄れなかったので、今回は初日に訪問。やっぱりミロはおもしろい!とっても好き!バルセロナに来るのは、もうたぶん20年ぶりくらいになるけど、「こないだは行けなかったけど、行きたい所」って、昨日のことのように覚えてるものですね。そしてこうして来れたなんて素敵っ!
街に着いたら、まずは一番高い所に登ってみよう!モンジュイックの丘のてっぺんにあるモンジュイック城まで街からゴンドラで一気に上がります!賑やかな街の様子から美しい海岸線まで見渡せ、真っ青に澄んだスペインの空が広がっています。家族でバルセロナに来ています!
エシカル・ペネロープは、明日29日が年内最後の営業となります。みさなま、よろしかったらお越しくださいね〜!2014年は1月4日からの営業となります。スペシャルな福袋をご用意して皆様のお越しをお待ちいたしております。新年もエシカル・ペネロープをどうぞよろしくお願いいたします。名古屋テレビ塔1階フェアトレード&エシカル・ファッションとテレビ塔グッズのお店「エシカル・ペネロープ」より。