エチオピアの首都アジスアベバから、車で走ること8時間。
ベレテ・ゲラ森林地区へ。
エチオピアという国は人々が増えてしまい、生きていくために畑が必要で、
皆が森林を伐採し田畑にしてしまったため現在は森林が国土の3%という恐ろしい危機状況となっています。
その残された森林を守り、上手く使って、貴重な森林を守り、さらには広げる方法として、森林でのフェアトレードコーヒー豆の生産と
さらには、いろんな作物を育てられるように、農民学校を作り、農民自らが勉強するという取り組みを育んでいます。
JICAから、技術協力プロジェクトとして専門の研究者・西村教授が、この森に入り、住人達との根気のいる地道な活動を3年以上にわたって行っていらして、その成果が現れている段階となり、私達はベレテ・ゲラ森林での西村先生の活動を見学させていただきました。大変興味深いものでした。
栽培したきまめをさらに、地元の女性たちが焙煎し、手焙煎の手作りコーヒー豆のフェアトレード商品として、日本への輸出もしていました。
これまでお仕事の機会に恵まれることのなかった女性達に労働が生まれ、女性の力で家庭から環境が変わり始めていることも素晴らしいことです。
そして、森でコーヒーを生産するだけでなく、西村先生達、JICAでは、農民学校というものを作って、住人達に農作物のことを学びあう場を設けています。
住人の中から普及員を育てて、自分たちの森を自分たちの出来ることで、
誇りを持って、守って行き、持続可能な暮らしを自分たちの手で実現できるよう丁寧なサポートをしていました。
住人たちに新しいことをおしつけるのでなく、これまで通りのかれらの伝統的なやり方を尊重して、彼らの中から若いリーダーを育てています。
ベレテ・ゲラ15万ヘクタールの中にある大小44の村、125のグループのほぼ
全部にこのプロジェクトによって農民ファシリテーターが育ち、種類豊かな作物が育てられ、コーヒー豆のオーガニック栽培に成功し、森を守りながら暮らしを豊かにできることを
伝えることに成功しています。
おいしいコーヒーは、コーヒーセレモニーという形で、目の前で、きまめのコーヒー豆を炒るところから初めて、香ばしく黒くなった豆をすり鉢で潰し、
その粉にお湯を注いで、
上澄みを上手にコーヒーカップについで、いただきます。
もーむちゃくちゃ、美味しい入れたてのコーヒーです。
エチオピアでは、どの家庭でもみんなこうやってコーヒーでもてなしているのだそうです。スローライフですね~。良い香りの乳香をたいて、床には緑の葉っぱを敷き詰めて、素敵なのです。
他にも飲み物は、写真の上、コーヒーと紅茶を上手く混ぜた「スプリス」も最高。
写真下、コーヒーにミルクをそそいだ「マキアート」も最高でした!
まだまだこれはエチオピア2日目です。
旅のお話はまだまだ続きます。
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