私がイメージキャラクターを務めさせていただいております「グーホーム」さんのHPの中で

        暮らしのコラムを書かせていただいています。今月でもう第8話まできました。

        今月は、3・11の東日本大震災から一年です。鎮魂の思いで書きましたので、添付しました。

        「グーホーム原田さとみコラム」http://goohome.jp/column/1203.html

        第8話 安全安心な暮らしのために、私たち自身が責任を持って“選ぶ”という成熟した時代へ。

         3月に入り、東日本を襲った大地震大津波から3月11日で一年が経ちます。被災地では前を向いて地道な復旧復興活動が続けられています。辛抱強い東日本の皆さんに、大きな勇気をいただいた一年でした。そんな皆さんが一日でも早く心地いい生活に戻っていただき、心や身体の傷を癒し、心身ともに健全な日々が平等におくれますことを心より祈るとともに、今私たちにできることをしっかりと考えて、思いやりの行動ができたらと思います。

           私たちはこの東日本大震災で多くのことを学び、未来への導きとしなければならないと思います。住まいの在り方、暮らしのエネルギーの今後について、こんなに深く考えた一年はなかったのではないでしょうか。
           自然エネルギーによる天然住宅・エコハウスなどが見直され、自然や他人を思いやる新しい価値観の時代となりました。私たちが便利・効率・利益優先をすれば、危険でリスクの高いエネルギーが必要となります。ですが、それでは生活の本質は、まったく豊かにはならないということがわかりました。自然を傷つけない、人も傷つけない、そして未来へ繋ぐ歴史を汚さない、そんな方法で創られるエネルギーこそが持続可能であり、未来をも照らしてくれることと信じます。そのために私たちは、私たち自身の暮らしを見直し、他を思いやる心の目で未来を見て、感謝し謙虚に、自然からの恵みを享受して、太陽光・雨水・地熱・風力・小規模水力など自然に負担をかけない、持続可能な自然エネルギーで暮らしたいって思います。

           ですが、そんな暮らしは夢でも理想でも、特別なことでもないのです。実際にすでにヨーロッパや北欧の国々では自然環境に配慮した持続可能な、自然エネルギーの使用は普通のこととなりつつあります。例えば、私は北欧を旅する際には必ず、自立循環型のエコロジーに配慮したグリーン・キー認定のホテルに泊まります。とても快適で心地よく、そしておしゃれなホテルです!

           ホテルの建材は地元の自然素材で、土に還る素材にこだわります。アレルギー体質の方にはうれしく、化学薬品を使った接着剤などは不使用で、天井も壁も床もすべて天然素材でできています。レストランの食材はオーガニックですが、残った残飯は、捨てないで堆肥にしたり、飼料にして、食品リサイクルして、再びレストランの食材となります(日本でも環境省中部地方整備局が「めぐりふーど」という名称で食品リサイクルを推進しています)。エネルギーも自家発電100%を目指します。太陽光・風力・バイオガス・小規模水力などで発電します。雨水も利用しています。できるだけ自分のところでエネルギーを生み出し、自分の所でゴミ処理もするという、自立型を実現させています。誰かがやってくれるという考え方でなく、自分たち自身で責任をもって循環させるという考え方はとても成熟していて学ぶべきところだなって思います。そんなグリーンキー認定ホテルでのオーガニック&リサイクル食品での朝食は品数も多く、彩り豊かでボリュームがあってとても健康的!朝から睡眠まで心地いい安心・安全を約束しています。

           我が家はマンション暮らしですが、最初に大改造リフォームをしています。接着剤を使用している壁紙を全部取り払い、壁も天井もまっ白い漆喰を塗っています。その当時は、環境意識からでなく、感覚的に漆喰の方が心地よさそうでおしゃれと感じてそうしたのですが、漆喰の壁ってすごいんですね。室内の湿気を吸い取ってくれているようで、密封性の高いマンション特有の湿気で窓に水滴がたまりカビがはえる、なんて問題は我が家にはなく、自然素材の力で、湿度を調整してくれているようです。今では健康のためにも良かったって思っています。

           安心安全に過ごすはずの家の中に、身体に危険な素材が使用されていて、健康を害してしまっては悲しいこと。そんな住まいの建材の安心安全だけでなく、家で使うエネルギーも、自然環境負荷を最小限に、人にも地球にも優しく、安全安心であることを私たち自身が責任を持って”選ぶ”という成熟した時代へと移ってきたことを感じます。

           3・11に手を合わせ、亡くなられた方、行方不明の方、犠牲になった方々のご冥福をお祈り申し上げ、この経験を無駄にしないで、未来を築いてゆけますよう、願います。

        Date:2012.03.07 | 00:54 | Comments (0)

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