5月の第2土曜日は、”世界フェアトレード・デー”!

        世界各地で、フェアトレード推進イベントが開催される日、愛知・名古屋では、市民・学生らのボランティアで構成される「フェアトレードタウンなごや推進委員会」主催となり、今年で4回目となります「世界フェアトレード・デー・なごや2013」を5月11日(土)、名古屋テレビ塔を中心に、栄の2会場で開催しました!

        栄の真ん中「SMBCパーク栄」会場と、「名古屋テレビ塔」会場と、久屋大通公園さかえ川一帯で、フェアトレードのファッション・ライブ・トーク・マルシェを展開。広く多くの方々に、フェアトレードのことを見て聞いて感じていただくことを目的とします。フェアトレードの謎解きお宝探しゲーム「フェアトレード・トレジャハンター」など、人気のアトラクションや、国内外のフェアトレード商品を販売する “フェアトレード・マルシェ“など、様々なコンテンツで、国際協力・地域貢献となる、思いやりの心を広げます。

        今年は、あいにくの雨となりましたが、約3000人の方々にお越しいただき、どちらの会場にも大勢の観客で盛り上がり、雨の中、フェアトレード・マルシェでのお買い物も楽しんでいただけました。

         

        「知ること×選ぶこと=世界を笑顔に!」をイベント・テーマに

        まずはフェアトレードのことや、世界の現状を「知る」ことから、始めていただけるような、きっかけ作りとなるイベントを目指して、10時から17時までの盛りだくさんの以下のスケジュールで構成しました。

        ・  オープニングには、大村秀章愛知県知事にご登壇いただき、途上国や弱い立場の方々への思いをお買い物という持続的な行動でつなげるフェアトレードの大切さをお話しくださり、名古屋でフェアトレードが広がり、「フェアトレードタウンなごや」となるよう、熱いエールをいただきました。

        そして、ベナン共和国出身のアデックによるジェンベ演奏で力強く華やかにイベントが幕を開けました。

        ・  第1ステージでは、「なんとかしなきゃ!プロジェクト」著名人メンバーであるルー大柴さんをゲストにお迎えして、同じく書名人メンバーであり、主催団体代表である原田さとみと、著名人メンバーであり主催団体委員のラジオDJ/空木マイカの総合司会で「ルーさんとトゥギャザーしようぜ!なんとかしなきゃ!私たちの未来!」と題して、

        前半では、“アフリカから学びたい!”をテーマに3人が訪れたことのあるエチオピアでのお話から、エチオピアのフェアトレード産品の出来るまでを、後半では、大学生とルーさんで「世界を変える若い力!」と題したトークを展開。第1ステージの最後には、ルーさんの歌「MOTTAINAI〜もったいない!」を大合唱!で早くも大盛り上がりとなりました。

         

        そして、この第1ステージの模様は、 ラジオ局「ZIP-FM」による公開録音となり、名古屋外国語大学の協賛で、ZIP-FMサンデーナイトスペシャル「Think Fair Trade」として6月2日(日)夜19時から放送されますので、フェアトレードのことが電波に乗り、さらに広く多くの方々の元に届きます。

         

        ・  第2ステージでは会場を「SMBCパーク 栄」に移動して、

        「つなげよう!地域と世界!今と未来!〜住みやすい街、思いやりの街、フェアトレードタウンに名古屋がなったら!」と題して、ゲストに文化人類学者でスローライフ提唱者である辻信一さんと、オーストラリア在住のシンガーソングライターで環境活動家のアンニャ・ライトさんをお迎えして、

        「Be the change!〜私たち自身が変化そのものに!」&「アンニャの世界と私を変える旅 Slow Small Simple〜地球1個分の暮らしをめざして〜」お話しと、アンニャさんの音楽も楽しんでいただき、

        後半には、豊田市立藤岡南中学校2年生のみなさんと、EPO中部の新海洋子さんが加わり、来年2014年に愛知で開催されます国際会議ESD(持続可能な開発のための教育)をテーマにしたパネルトーク「きれいな地球・みんなの笑顔を未来へつなぐため、今できること!」を行いました。

        事前に藤岡南中学校2年生153名全員で、「宇宙船地球号アクティビティ」というワークショップを行ってきましたので、辻さんとアンニャさんにも一緒に考えてもらいました。「宇宙船地球号アクティビティ」とは、「地球が環境破壊され住めなくなり、2000年の間、地球を浄化する期間が必要となったので、宇宙船で地球から脱出することになりました、という設定。で、そのときに「5つのもの」を宇宙船に持ち込むことができるとしたら、みなさんは何を選んで持って行きますか?」というワークショップです。これがとても深く難しく、そして、答えはありません。中学生の皆さんは、その宇宙船で暮らしてゆくためにどうしたらいいのか、ワークショップ後もみなさんで考えてくれて、会場で発表してくれました。「つながること」「あきらめないこと」「おもいやること」「戦争や貧困などの世界の問題は、自分のことだと思うと、行動につながる。環境が汚されているのであれば、自分の部屋を掃除するのと同じ思いできれいにしようと思う」など、尊いキーワードが出てきました。中学生のピュアな感性で感じて考えてくれました。未来にできること、今大事なこと、この地球にあるすべてのものがつながり関係し合っていて、みんな大切であること、そして、地球を離れるなんて考えられない、地球以外に私たちの住めるところはない、地球の再生は人間にはできない、だから地球はかけがえない、大事にしたい・・・と感じたトークセッションとなりました。

        最後には、藤岡南中学校皆さん60名による大合唱で、会場の大人達からは涙があふれていました。

         

        ・  第3ステージでは、名古屋テレビ塔下のメインステージに戻り、恒例のフェアトレード・ファッションショーの開催です。たくさんの皆さんが集まり人垣となるのも恒例です。題して「ファッションと音楽で感じよう!あなたの選ぶモノで世界が変わる、自分も変わる!」。アデックのジェンベの演奏で幕をあけ、高橋誠さんのヴァイオリンと望月雄史さんのギターによるヨーロピアン・ジプシー・ジャズの生演奏の中、テレビ塔から飛び出してくる、フェアトレード・ファッションに身を包んだプロのモデルさんのキャットウォークに会場はうっとり。ピープル・ツリーのデザイン力ある、すぐに着てみたいキュートなお洋服から始まり、フランス人デザイナーによる色とりどりに鮮やかでセクシーなラインのエシカル・ペネロープのお洋服まで、素材はオーガニックやリサイクルで、色も天然染織。環境にも人にも社会にも配慮のある「誰も傷つけていないお洋服」をワクワクと鑑賞していただき、なんと最後には、ルー大柴さんもモデルとしてランウェイに登場し、会場からは大喝采!ピープル・ツリーのオーガニックT—シャツに、休憩時間にテレビ塔1階「エシカル・ペネロープ」で、こっそりご自分でご購入くださったエチオピアからのフェアトレード・ストールをさらりと首に巻き、さっそうとモデル歩きで登場したのです!とても紳士でチャーミングな方です!そして、ステージでの原田さとみのフェアトレード・ファッショントークにおつきあいくださり、「ルー語」の連発で会場は大爆笑。そして、ショーで登場しましたフェアトレード・ジュエリー「HASUNA」、アクセサリー「BASEY」、カゴバッグ「Biga」のフェアトレード・ブランドに携わる美女3人をステージでご紹介。ルーさんからの温かい応援のエールをいただきました。今やフェアトレードはおしゃれなのです!外側からも内側からもセンスよく美しく〜なのです!私たちが選ぶモノで世界が変わり、自分も変わるのです。身近なファッションから自然とフェアトレードが取り入れてもらえるよう、日々デザイン力と質の高さを磨いているフェアトレード・ファッションを存分に感じていただきました。

        ・  最後は、マイカちゃんの司会で、「フェアトレードタウン名古屋に住みたいな♥」と題して、フェアトレードタウンなごや推進委員会の社会人メンバー、大学生メンバー、宇野富美子事務局長による、推進活動への思いや意気込み、そして代表の原田さとみによる、フェアトレードタウンになるための6つの基準のお話に続き、アンニャ・ライトさんのライブ&エンディング大合唱。素敵なアンニャさんと辻さんから、フェアトレードタウンを目指す名古屋への熱い応援のお言葉をいただき、最後には、アンニャさんの12歳のお嬢さんパチャちゃんによる「クリキンディー(ハチドリのひとしずく)」の朗読と藤岡南中学校60人の皆さんの合唱とジェンベ、ギターの演奏の大セッションで、今年の「世界フェアトレードデーなごや2013」の幕を閉じました。心に共鳴し合う温かくも力強いみなさんの歌声でした。

         

        今年は、総勢150名の運営スタッフが動きました。大きなイベントに成長しました。出演者・合唱の中学生・マルシェ出店者さん、そして雨の中お越し下さいました、参加者のみなさん本当にありがとうございました。イベントの成功は、みなさまの温かい想いの賜物です。名古屋・愛知・中部・東海地区、そしてフェアトレードに携わるすべての皆様にも、心から感謝です。

         

        一日降り続いた試練の雨でしたが、その雨は「ハチドリのひとしずく」であったのかなと、感慨深く、心に染み入りました。

         

        毎年イベントを続けるということは、当然、雨の日もあるということ、学ばされました。お天気であることばかりを願うのではなく、もし雨になったら、どうやって雨であることを楽しむか、と考えて、皆様に雨でも不自由なく、心地よく楽しんでいただけるような、思いやりの工夫が必要であることに気づかされました。「世界フェアトレード・デー・なごや」、今後とも学んで成長して参りたいと思います。どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。皆様のお力添えに感謝して、メンバー一同で力を合わせ、知恵をしぼって、前に進みたいと思います。

         

        地域と世界を、そして、今と未来をつなぐ活動が、できましたらと思います。

        私たちは、2014年、名古屋市がフェアトレードタウンとなることを目指し、走り続けています。

         

        フェアトレードタウンなごや推進委員会

        代表 原田さとみ

         

        Date:2013.05.22 | 05:17 | Comments (0)

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