フランスで半世紀を越えて愛される、ボリス・ヴィアン原作の恋愛小説「うたかたの日々」が、ミッシェル・ゴンドリー監督によって「ムード・インディゴ〜うたかたの日々」という題名で、またまた独創的に映画化されました!今日は試写で観てきました。洒落の効いた不思議すぎる世界観の映像に目が離せない2時間でした。現実ばなれした空想の世界のありえない描写の連続を映像化するのはほとんど不可能に近いこと。ですが、原作を細部にわたり映像化。さらには、どの時代でもない不思議な時代設定。でも舞台はパリであること、これがフランス文学であることは、しっかり表われていました。最新ハイテク機器が好きなのに、ローテクで不器用なフランス。ハイセンスなのに、どこか古くさく野暮っいフランス。遠くから全体を見ると美しいのに、細かく見ると、粗だらけなフランス。…そんな愛すべき、アンバランスなフランスを感じます。私がパリに住んでいたのは、もう18年前、その頃は私もフランスに浮かれてて、ボリス・ヴィアンも読みました。何が良いのか、どん

        なお話しだったか、どう感じたのかもすっかり忘れていました。今改めて今の私が感じ考えることはずいぶん変わってきたかもしれない。今は今の私で見える、ボリス・ヴィアンなのかな。また理解してみたいと思ったりします。お話しは、自由で優雅な暮らしをするコランと、無垢なクロエが出会い結婚するのですが、クロエの肺の中に睡蓮が咲く不思議な病におかされ、人生が狂い始める…というお話しで、純愛シンプル・ストーリーではありますが、世界観が子どもの頭の中みたいにすっごい自由に遊んでいるので、固い頭で、普通の常識で観たら、クラクラしちゃいますよ。名古屋での公開は、10月12日(土)センチュリーシネマにてロードショー上映です。不思議な世界をお楽しみください!

        Date:2013.08.29 | 22:04 | Comments (0)

        コメントはまだありません»

        No comments yet.

        pagetop