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        「カンボジアの絹絣の世界〜アンコールの森によみがえる村」。著者の森本喜久男さんは、アンコールワットに近いシェムリアップに昔ながらの豊かな多様性溢れる「伝統の森」の復元に成功された方。その古来の森を維持するために必要とされる人間の営みは、伝統で受け継がれた織物を作ること。森で、桑の木を育み、蚕を育て、絹をつむぎ、森の中にある様々な自然素材で糸を豊かな色合いに染め、染色を定着させる定着剤ももちろん自然の中から調達し、そうやって染められ織られた布は、何年も色落ちせず、破れることもない、本物の織物となる。そしてそうして自然の恵みを享受し、人が関わっていることで森が健全に育って行く。素敵な活動に共感し感動しました。カンボジアのこの森へ行って森本さんにお会いしたいです。フェアトレードの原点です。2年前私がラオスへ渡航した際にフェアトレード産品を作ることでラオスの豊かな森を守りたいと思い、商品を取り扱ってきました。まだ自然の森の残る貴重な国ラオスだからできることでしたが、カンボジアの森は伐採され自然

        の森も伝統の織物も失われていました。そんな中からの再生であったとのこと。そんな歴史に残る偉業を成し遂げられ、今も新たな課題に挑戦されている森本さんを尊敬します。さて、来週7日からのミャンマーとカンボジアへの渡航が近づいてきました。JICA中部オフィシャル・サポーターとしてメディア視察という任務です。毎年様々な途上国を渡航させていただき、日本の途上国支援の活動現場を学び、生活者の現状を感じさせるいただいています。今年は、ミャンマーとカンボジアへ渡航させていただきます。ミャンマーは、2011年に軍事政権が終わり、民主化が進み、軟禁されていたアウンサン・スーチーさんも政治運動に復帰し、経済制裁から解放され、世界中の思惑が交錯する、今最も知りたい新興国です。日本経済界からの視線も熱く注がれています。そして人気の世界遺産アンコールワットなど深く美しい歴史的宗教遺産を誇るカンボジア。長い戦争で打ち消されてしまったけれど今甦える伝統工芸や文化。その苦渋の歴史からの復興のエネルギーを学ばせていただき
        、私たちが日本からできること、すべきことを見つけてきたいと思います。まだまだ勉強不足なので、時間の許す限り予習頑張ります。

        Date:2013.08.30 | 14:31 | Comments (0)

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