「子とともに ゆう&ゆう」愛知県教育振興会が発行している、家庭と学校と地域をむすぶ家庭教育情報誌。愛知県内の小中学校・PTA向けの月刊誌です。
        息子が小学生の頃、私も連載をさせていただいてました「ゆう&ゆう」ですが、今月発売の2014年1月号で、久しぶりに2ページのエッセイ執筆の依頼をいただきまして、書かせていただきました。
        こちらのエッセイのテーマは「父のひと言・母のひと言」ということで、自分が小さい頃、親に言ってもらって心に残っているひと言を書いてください。との依頼でした。
        難しい年頃の13歳の息子を育てることに日々追われる母親の私ではありますが、私も以前もそして今もまだ娘であり、その小さい頃に親から言われた言葉でどう感じたのか、、、など日頃考えることのないことを改めて考えるいい機会となりました。

        私が「心に残っている母からのひと言」をこのエッセイで書きました。
        「冬は必ず春となる」です。
        「頑張っていれば、必ず春が来る、どんなに寒くつらい冬であろうと、必ず冬の次には春という季節がやってくる、春の来ない冬はないのだから、心配しないでつらい時期を頑張って乗り越えようという意味。」
        その魔法のような言葉を素直に信じて、私は前に進んできたことを思い出しました。
        そして母の言う素敵な春を何度も迎えてきたことも思い出しました。

        改めて
        母の偉大さを感じる執筆となり、今直面している自分の子育てにもぴったりあてはまり、今の私への温かくも心強い励ましの言葉となりました。

         

        「ゆう&ゆう」2014年1月号エッセイ「父のひと言・母のひと言」の原田さとみのエッセイ原稿を以下に添付しました。

        「冬は必ず春となる」

        親になった今でもまだまだ自分の両親には心配ばかりかけている私です。

        先日、忙しくて心身共に落ち込んでいた時、タイミング良く母は私のお店にやってきて、「あなたにおいしいもの食べさせてあげたいから、行こっ!」とランチに誘い出し私の話を聞いてくれました。mailもFacebookも使ってない母ですが、娘が何も言わなくても、大事なことは伝わっているのですね。いつもながら母の勘の良さには驚かされ、助けられています。こんなに大きくなった娘なのに、年老いた親にまだ心配かけている私はなんと親不孝なのでしょう。ですが実はそうでもなく、こんな機会に飛んで来て、娘や孫の世話を焼いて、娘を癒し「母ってすごい〜」って感謝され、親を必要とされていることで、母は幸せそう。母はさらに輝いて帰って行きます。

        今私も13才の息子の母親となり、少しわかりかけてきましたが、親は子に必要とされなくなる時期がありますね。可愛い子育ての時代からすると寂しくも感じてしまいますが、成長の過程で大切なこと。それがまずは反抗期なのでしょうか。今うちはその最中。そんな時に親はじっと見守るしかなく、そして親の生き様をしっかり見直す時でもあるのかなと思います。この時期、親の気持ちを理解してもらうなんて至難の業。子どもを信じて余計なことしないで、自立を見守り、くっつかないけれど離れないこと。息子の言葉や態度で判断するのではなく、心の目と耳で内側からのメッセージを敏感に受け止めて、本当に困ったときにだけ、スマートに手を差し伸べれるような“親の勘”が必要ですね。私がまだ母にしてもらっているように・・。でも難しい。世のお母さん方はみな乗り越えて来られたのですよね、すごい。いつも余計なことばかりしてしまう未熟な私、反抗期の子育ての難しさを実感しています。息子がいつかはこんな母親を認め、年老いた母でも必要としてくれる時が再び来るのかな、だとしたら、幸せだなって感じます。

        私の思い出に残る“母のひと言”は「冬は必ず春となる」です。不器用な私は人一番努力をしないと何事もできない子どもでしたので、いつも一生懸命でした。そんな私にいつも母はこの言葉で応援してくれました。頑張っていれば、必ず春が来る、どんなに寒くつらい冬であろうと、必ず冬の次には春という季節がやってくる、春の来ない冬はないのだから、心配しないでつらい時期を頑張って乗り越えようという意味。その魔法のような言葉を素直に信じて、私は前に進んできました。そして母の言う素敵な春を何度も迎えてきました。今は育児の面では、反抗期の息子に対してはまだ冬なのかな・・・穏やかな春の訪れを信じて、しばらく頑張る母ですね。こんな時期も愛おしい育児の一幕です。

         

         

        Date:2013.12.16 | 11:50 | Comments (0)

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